
新型コロナウイルスの流行がようやく落ち着きを見せたかと思えば、今度は物価高や資材高騰など、経済を取り巻く環境は一段と厳しさを増しています。
こうした不安定な時代の中で、企業はこれまでの延長線上で経営を続けるのではなく、「今後の展望を見直すこと」が求められています。私たちデヴァシオンもその例外ではなく、社会の変化に柔軟に対応しながら、次の時代を見据えた取り組みを進めています。
創業以来、私たちは一貫して「建設業は人と人のつながりから始まる」という考えを大切にしてきました。建設現場では、図面や技術だけでなく、信頼とチームワークが何よりの基盤です。お客様・協力会社・社員が同じ目標を持ち、互いに支え合ってこそ、良い仕事が生まれると考えています。
その信念を軸に、これからも顧客サービスの強化と地域社会への貢献を継続してまいります。
■ 人材不足をチャンスに変える発想
今、日本の建設業界では深刻な人材不足が課題となっています。同時に、賃金水準の見直しや労働環境の改善も社会的なテーマとして注目されています。
しかし私たちは、この流れを「危機」ではなく「会社の展望を見直すチャンス」だと考えています。
新しい世代の採用や若手取締役の登用を積極的に進め、次の時代を担う人材の育成に力を入れています。
就業規則や退職金規定についても、時代に合った形へと改定を進めました。
これにより、社員が安心して長く働ける環境を整え、長期的なキャリア形成を支援しています。
こうした取り組みは、単に制度を整えるだけでなく、「人が育ち、技術が継承される企業文化」をつくるための大切な土台です。
■ 強みと弱みを見つめ、行動に変える
当社の強みは、何と言っても期待を超える技術提案力にあります。
お客様が抱える課題に対して、ただ要望を満たすだけではなく、「もっと良くするにはどうすればいいか」を常に考え、提案する姿勢を貫いています。
これこそが、他社との差別化につながり、多くのお客様から信頼をいただいている理由です。
一方で、私たちは自社の課題とも真摯に向き合っています。特に後継者の育成は、業界全体に共通する大きなテーマです。
デヴァシオンでは、若手人材の採用と育成を中長期的な事業戦略と位置づけ、現場の経験を次世代にしっかりと引き継ぐ体制を構築しています。
技術と責任をバトンのように渡していく――それが私たちの未来への行動指針です。
■ 「人が報われる」会社を目指して
今後の具体的な展望として、私たちはお客様の満足度をさらに高めることを第一に掲げています。
お客様の幸せを創り出すことで、その対価として得た収益を社員や協力会社にしっかりと還元していく。
この「お客様 → 社員・協力会社 → 社会」という循環をより強くしていくことが、持続的な成長の鍵だと考えています。
目標として、現在より年収100万円アップを実現し、最低年収600万円以上を基準とする給与体系を目指しています。
さらに、5年以上勤務し課長職以上に就いた社員には年収1,100万円以上を達成できる仕組みをつくる計画です。
これらは単なる数値目標ではなく、社員一人ひとりの努力を正当に評価し、夢を持って働ける会社であるための指標です。
■ 地元とともに成長し、社会に還元する
長期的な展望として、私たちは「地元で一番の売上・収益率・納税額を誇る企業」を目指しています。
その目的は、単に規模を拡大することではありません。
地域社会に信頼され、必要とされる企業であり続けることが、真の意味での成長だと考えているからです。
そのためには、協力会社様や取引業者様との信頼関係が不可欠です。
私たちはこれまで以上にパートナーシップを強化し、「人と人とのつながりから生まれる力」を大切にしていきます。
誰か一人ではなく、関わるすべての人が笑顔でいられるような建設業界の未来をつくるために、デヴァシオンはこれからも挑戦を続けます。
■ 終わりに
時代がどれだけ変化しても、変わらないものがあります。
それは、「人を大切にする心」と「信頼を積み重ねる努力」です。
私たちは、社員・協力会社・お客様がそれぞれの立場で幸せを感じられる企業を目指し、
“期待を超える提案力”と“確かな技術”で未来を切り拓いていきます。











